黒豆ちゃんの避妊手術 【2014.01.30】
今日は実家の豆柴『黒豆 くーちゃん』の避妊手術の日でした。
3月1日で2才になるくーちゃんですが生理は まだ1回しかきてません。
(もちろん個体差はありますが半年に1回くる子がほとんどです)
そんなくーちゃんに当初は赤ちゃんを生ませるのが夢でした。
血統書の名義も変更して相手のオス柴くんも考えてたんですが、残念ながらくーちゃんは アレルギー体質ということもありお薬をやめることができない生活になってしまっているのです。その為、黒豆くーちゃんの赤ちゃんは諦めることにしました。
…となると 生ませないなら早めに避妊手術!
もうご存知の方もいるかもしれないのですが、
避妊手術には赤ちゃんを生ませなくするという目的はもちろんのこと、メス犬特有の病気の予防も可能なんです。
一つは子宮蓄膿症という子宮に膿みが溜まる病気です。
溜まった膿みは、開放型なら陰部から膿みが少しずつ排出されますが、閉鎖型なら溜まり続けた膿みは子宮にどんどん溜まり やがて子宮は破裂して腹腔内に膿みは流出し生死に関わる重体となることも…
そしてもう一つは乳腺腫瘍です。
この病気は いかに早めに手術をするかによって乳腺腫瘍の予防効果が違ってくるのです。
1回目の発情前なら 99.5%
2回目 " 92.0%
3回目 " 74.0%
それ以降なら 効果なし
という予防率が出ているのです。3回目以降で効果ないんなら しなくてもいいか…という方がいらっしゃるかもしれませんが、それは違いますよ!!
どちらの病気も性ホルモンが大きく関与しているとされているので、たくさんの性ホルモンを生成している卵巣を取り除いて(避妊手術)しまえば病巣を拡大することを遅延することができるのです。
そんな利点ばかりの避妊手術なんですが注意点が一つ・・・!!!
太りやすくなってしまうのです!Σ(゚д゚lll)
術前の必要カロリーよりも術後では30%落ちるので、毎日の食餌量を減らすかフードを低カロリーなものに切り替える必要が出てくることも…
各メーカーさんから避妊・去勢手術した犬・猫用のフードが出ていますので そういったフードを利用していただければ、何も心配はいりませんよ(^v^)
ちなみに当院の診察券に『♂ C ♀ S』という表示がありますが、これには意味がありまして
♂の横のCはCast(キャスト)のCで去勢をしたオス
♀の横のSはSpay(スペイ)のSで避妊をしたメス
という意味が隠されていたんです。
避妊・去勢手術をしようか迷っておられる方がみえましたら、なんでもお気軽にお問い合わせください。
By Ayu